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旧松崎旅籠油屋の解体調査現場 見学会
旧松崎旅籠油屋の解体調査現場 見学会
小郡市松崎にある市指定文化財【旧松崎 旅籠油屋】は、今年9月より解体調査が実施されています。
一般的な建築解体工事ではなく、調査をしながらひとつひとつの部材を丁寧に分解する作業が行われており、今回の見学会ではその作業中に発見された江戸時代の年号が書かれた墨書を見ることができました。
墨書のひとつには、なんと動物の【ゾウ】が描かれたものまで!
こういった墨書は、建築年代を推定する上で大変貴重な史料となるそうです。
今年度3月までは解体調査が行われます。

解体中の油屋の様子

道路に面した正面からは、ブルーシートに覆われているため様子が分かりませんでしたが、中油屋にて受付を済ませて裏側へまわってみると随分解体が進んでいました。
再度組み立てるときのために、部材はひとつひとつ丁寧に印を残して保管し、土壁も種類ごとに仕分けして解体されます。
また、油屋周囲に組まれた足場から二階部分に上がり、天井の茅葺や大木を使った小屋組みなどをしっかり見ることができました。
油屋解体調査の様子
油屋解体調査の様子
油屋解体調査の様子
油屋解体調査の様子
油屋解体調査の様子
油屋解体調査の様子
油屋解体調査の様子
油屋解体調査の様子

古い建築道具の展示・実演や台ガンナ体験教室

裏にあるプレハブにて、古い建築道具の展示が行われており、実際に大工さんがヤリガンナ(手斧のような形の道具)の実演をしてくださったり、ヤリガンナや台ガンナで木を削る体験もできました!
持ち方や力のかけ方を教えていただき、私も挑戦してみましたが、やはり大工さんのようにかろやかなカンナさばきとはいきませんでした。
特に、昔の建築道具であるヤリガンナはちょうど草刈ガマのような形状で、持ち方にも力のかけ方にも大苦戦!
現在の道具である台ガンナと比べると大変難しく、建築道具も使いやすく日々進化しているのだなあと感じました。
古い建築道具の展示
ヤリガンナ使用の様子
古い建築道具(釘抜き)
台ガンナ使用の様子
古い建築道具の展示
釘抜きの様子
絵巻による昔の建築の様子
古い釘

分解された部材をご紹介

油屋が分解されているのは、復原はもちろん、分解調査を実施していつ頃にどのような形で建てられたのかを詳細に知るためでもあります。
そのため、分解された各部材は貴重な史料。
今回の調査では、部材から【文久四年(1,864年)】【慶応元年(1,865年)】と江戸時代の年号が書かれた墨書が見つかりました。
ちょうど幕末のあたり、油屋の仕事に携わった大工さんが書いたものと考えられ、建築年代を考える際の貴重な史料です。
墨書には長~いお鼻のゾウさんの絵が描いてあるものも!
それ以外の部材も、大切に保管し、きちんと整理され、再び組み立てられる日を待っています。
墨書きのあった部材
保管されている部材
墨書きのあった部材
保管されている部材
墨書きのあった部材
保管されている部材
墨書きのあった部材
保管されている部材



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