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自治会バス「ベレッサ号」運行5周年記念 自治会バスあゆみ報告会の様子

 以前、探検隊でも2回(初回記事2回目記事)ほど取り上たことのある自治会バス「ベレッサ号」と「みはら号」

運行開始(平成23年4月1日)から5周年(「みはら号」は1周年)を迎えることになり、「あゆみの報告会」を開催するとの情報を受け、その様子を覗いてきました。
報告会の中では、立上げから現在に至るまでの振り返りや、パネルディスカッションによる意見交換会が行われました。

ほんの一部ですが、その内容をご紹介いたします。

「ベレッサ号」のはじまり

 そもそもベレッサ号の始まりは、民間路線バスが「西鉄三国が丘」-「JR原田駅」間を走行するバスを赤字路線という理由で廃止を決定したことから始まります。平成21年9月1日よりバスが運行しなくなるという事態に、バス路線付近に住宅を構える希みが丘、美鈴が丘の住民の方々の動揺や反発は激しかったと言います。
 それを受け、当時、希みが丘区長だった大淵会長と美鈴が丘の区長だった秋田副会長は、路線廃止を決定したバス会社に出向いたり、署名を集めて市に提出したり、タクシー会社との提携を試みたりと、ありとあらゆる策を求め試行錯誤しますが、全て失敗に終わります。そんな中、ベレッサの開発本部長である宮崎さんに、これらの話をボヤキ交じりでしてみたところ「それならバスを提供しましょう」と言う話になり、事態は大きく展開し実現へと向かっていったということです。

のぞみケ丘小校区まち協 大淵会長

のぞみケ丘小校区協働まちづくり協議会
大淵会長

「みはら号」のはじまり

御原小校区自治会バス部会 早川会長

 御原校区は小郡市全体と比較しても高齢化率が高く、平成26年2月校区内唯一のスーパーが撤退したことから、買い物に不便する状況が発生しました。
 スーパー撤退から翌月には「自治会バス研究会」を発足させ、「ベレッサ号」事務局との意見交換会などを経て、わずか1年ほどで自治会バスの運行へとこぎつけたとのことです。


 

安全運転への取り組み

 運転手さんは全員ボランティアです。ボランティアとは言えども、利用者の命を預かる大変なお仕事。
 のぞみ小校区バス部会では、ヒヤリハット共有や危険箇所周知等のために、毎月意見交換会を実施しているとのことです。
 また、御原校区バス部会では、民間バス運転手経験者から運転指導をしてもらうなどの取り組みも行ったとのことです。

パネルディスカッション

 加地コーディネーターによる進行で、ボランティア運転手さんやバス利用者の方などを交え、パネルディスカッションがありました。今までの振り返りや、今後どういう風にしていきたいかなどを意見交換しました。

 ディスカッションの中で、印象に残ったお話やご意見がいくつかありました。
 ある利用者の方は「みはら号を利用して、お友達に会いに行ったり、憧れのスーパーイオンにも行けるようになりました。本当に感謝しています。」と言うお話や、もう1人の方は「ボランティアの運転手さんは良くして下さるので、どうか運転手さんの待遇が良くなるようにして頂きたいです。」と言われていました。 

 また、ボランティア運転手さんでは「人のためになると思って始めたことが、今は自分のためにやっています。」と言う方や、「バスの中がよろず相談の場となっていて、お墓の相談を受けたりもしました。」と言う面白いお話もありました。

報告会を傍聴してみて

 「ベレッサ号」や「みはら号」の立上げにはかなりの奮闘があったということ、また運行開始後も、ボランティア運転手さん方の徹底した安全運転への取り組みをされていることを改めて知ることが出来ました。

 また、自治会バスは「自分たちのまちは自分たちで守る」と言う強い意志の元、自治会や市、民間が協力し合って成り立つものなのだと実感しました。
 そんな協力の元で運行される自治会バスは単に交通弱者の手助けと言うだけでなく、高齢者の引きこもり防止や、悩み相談、情報交換の場となっていることも大きな成果だと思いました。


 一市民として、このような「自治会バス」を利用できるという状況に改めて感謝すると同時に、より良い「まちづくり」に私自身どう貢献していけば良いか・・・ということも深く考えさせられた報告会でした。


また、この「ベレッサ号」の事例は全国でも大変珍しく「まちづくり協議会」のモデル事業として
現在までに13箇所の地域団体から視察を受けているそうです。




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